特命委報道

 先日新聞各紙に「滋賀県サッカー協会がJ特命委員会を設置」との記事が掲載された。従前の報道通り、MIOを軸としてオール滋賀でのJ昇格を模索していくそうで、MIOからも代表が参加する構成となっている。協会会長はもちろん、県知事のほか東近江市、草津市長、経済界代表、県体協代表、国会議員らがメンバーに名を連ねている。
 こういった組織設置の場合、地域のお付き合いや面子、体裁などの諸事情で、行政の長や経済界代表が入るのは往々にしてあることだ。各団体の本気度(東近江市長さんは確実にあると推測するが)がよく分からない中、個人的には国会議員がメンバー入りしている点が気になる。兎にも角にも「地域で検討しましたよ」という体裁だけを整えるのであれば、国会議員は不可欠ではないし、入ったとしてももっと形式的な肩書きをあてるのが通常のケースではないかな、と考える。しかし今回は協会の特任理事という立場で座長ポストに付いており、普通に考えれば、検討において中心的な役割を果たすことになる。この手の委員会で国会議員がこういった役回りを担うのは、あまり聞いたことがない。滋賀からのJ入りがなんとか実現してほしい、という自分の欲目もあるが、国会の仕事やうまくいかなかった場合に負うリスクを考えれば「本気度」はかなり高いのではないか、ととらえている。
 また県協会のHPにも特命委の内容を受けたような目標が掲げられており、単なるポーズ以上のものがある、と期待している。
 
 ただ、この種の話は各人の本気度が高くても、様々な地域事情やお金の制約でうまくいくとは限らない。諸々の壁を打開する推進力は、やはり地域の理解であり、その理解に繋がるのはMIOの人気や成績も大きな要素を占めるだろう。というわけで来期以降はもっともっと多くの人にMIOの試合に足を運んでもらい、好きになってもらわないといけない。勝ち負けだけでが魅力でないとはいえ、ある程度の成績も必要になってくるのが現実だろう。苦しい局面も出てくるとは思うが、チームも一層成長していかないといけないし、そんなチームを精一杯応援したい。
 

移籍・退団

 年末にさしかかりMIOの退団、移籍情報もぼちぼち出始めた。昨年は大半の試合によく絡んでいた、いわゆる「レギュラー級」の移籍退団はあまりなかったような記憶があるが、今年は稲垣、小山選手とすでに2人も出た。
 J3藤枝に行く稲垣選手は、守備面ではすっかり右SBの守備力となり、攻撃面では4得点と破格の活躍だった。一度高い位置で受け、そこからパスなどで中に入っていく動きは、攻め手が豊富だったとはいえない今季のチームの中では格別に重要な動きだった。得点数もポジションを考えるとほぼ安楽選手級の働きで、J3移籍が叶ったのも当然かも知れない。安楽選手同様、J3でも暴れてほしい。

 奈良クラブ移籍の小山選手は、ルーキーイヤーの昨季からチームの屋台骨だった。とくに今年は重要度がさらに高まった印象がある。下がってはCBの間でボールを受け、上がっては相手CBにプレッシャーをかける縦横無尽の動きで、攻撃のスイッチ役でもあったと理解している。なんとなくだが、ガンバの井手口選手っぽい感じで、まさに「小山選手ありき」のサッカーだったと言っても過言でない。それだけにここでの移籍は痛い。この2年間の積み上げをいったんリセットしないと行けないのでは、と思うほどだ。それでも小山選手の選んだ道。新天地でも(できればMIO戦以外で)ピッチを駆け回ってほしい。

 両選手、特に小山選手が抜けることで、来季のサッカーが「また一から」となってしまう不安がある。昨季は主力級が抜けず、今オフも「ひょっとしたら継続3年目のチームを初めて見られるかも」と、かすかな期待があったが、この移籍で「やっぱりか、またか」という感情があるのは正直いって否定できない。編成も決まっていないが、来季も苦労するだろうな、という覚悟もできている。
 一方で、毎年のことなのでもう慣れてもいるし、主力が移籍しても「どうってことないさ」という開き直りもある。MIOで結果を残すことで、他チームに必要とされたりJに行けるのならば、結果としてMIOのためにもなると信じている。FC大阪への移籍が決まった桑水流選手も含め、これまでMIOから巣立った選手たちと同様、観に行くことは厳しいけれど、ずっと応援している。

図書館への距離

 図書館はよいところ。なにより本がたくさんある。絶版も、店頭で入手しにくいものもたくさんある。個人では所有が厳しい大型辞書、図録類など各種資料もたくさんある。その上、無料で借りられる。その場でも読めるし、館内はおおむね静かな環境だ。膨大な量の本に囲まれて心が落ち着き、かつ知的に刺激される。本好きの自分には理想の場所といっていい。
 なのに、図書館をあまり利用しない。仕事など調べ物で訪れる、別用で近くに寄り、時間が空いたときにふらっと入ってみることはあるが「借りる」ことはまずない。カードはつくったものの、十数年前に絶版モノを1冊借りただけ。その本も後に古書市で入手した。
 理由は単純だ。借りる手続き、期間内に読み終えるのが面倒、公共の本はわずかでも汚せないので食べながら読めない、図書館内での読書もいいけど寝っ転がって読めない、というところだが、なかでも「気に入った本は自分の手元に置いておきたい」が最大の理由だ。これはもう「所有したい」という好みの問題なのでしょうがない。自宅で気に入った本を手に取っていると、しぜん、足が遠のいてしまう。
 さらに就職し、ある程度本に自由にお金を使えるようになってから買うに際して、別の動機も出てきた。「面白い本をつくってくれる作家さんや出版社、届けてくれる書店にお金を払って支えたい」という思いだ。もちろん自分一人の払う分など知れている。払うと言っても、スペースの関係で文庫本だ。しょせんは自己満足だと分かった上で、勝手に「これは自分の決めごと」にしている。
 というわけで、どうしても図書館から足が遠のく。一度遠のくと、ますます行かない。すると愛着も薄まるし、「自分で買う」行為のほうを重視してしまう。そんな訳だから、文春の社長さんが発言した「文庫本くらいは」も、受け入れられないだろうな、と思いながらも分からなくはない。いくら高尚なことを言っても、作家、出版活動は金銭的な支えないとやっていけない。
 図書館の必要性はもちろん認識した上で、それでも「面白いものをただで読めて当然」「文春の発言はとんでもない」という考え方が当たり前になりすぎるのもどうかな、と思う。あくまで個人の信条、決めごとだが、作品の送り手に敬意を払う立場で居続けたい。
 
 

来季JFLとMIO

 地域CLの結果、宮崎、女川の昇格が内定した。MIOからすれば、来季は宮崎、宮城に2回ずつ遠征する必要がある。今季よりも遠征距離が増えるので、選手やチームへの移動負担が心配だが、同県に2回というのは、選手の慣れという意味では良いのかも知れない。
 個人的な立場でいえば近場アウエーのアミティエ昇格を期待していたが大阪、奈良があるし、来季は夏過ぎまでどれだけ観戦に行けるか微妙なところなので、アミティエは来季昇格を待ちたい。同時にレイジェンドの2部降格が決まった。MIOはすれすれで回避できたが、滋賀のサッカー界にとっては厳しいシーズンとなってしまった。

 来季のJFLは宮城、宮崎で「ダービー」が発生する。仙台市を抱える宮城県はともかく、宮崎には「サッカーどころ」のイメージを持っていなかっただけに、ちょっとした、いい意味で驚きだ。Jなし、人口もそう多くない宮崎県が、JFLとはいえ全国リーグでダービーを実現させられるのは、サッカーが日本各地に広がり、定着してきている証でもある。
 「全国リーグ」というくくりで見ると、サッカーはJ1からJFLまで60チーム超を抱える。個々に運営の厳しさ云々はあるにしても、ほかのスポーツでは考えられない規模だ。60超のチームが、内情の苦しさはあるにせよ、兎にも角にも全国リーグでやっていけており、サッカー文化は根付きつつある、といえなくもない。MIOにしても平均観客数はいいとこ500、600人だが、ほかの社会人スポーツで、60何番目のチームにお金を払ってお客さんが足を運ぶことはそうないだろう。もちろん、MIOはじめ各クラブの努力が大きいのだが、そう考えると「日本にサッカーは定着するのか」という問いは、なんなのだろうな、とも思う。もちろん現状に甘んじてはいけないが、成し遂げつつある成果に目を向け、地域や社会へのアピールに効果的に使っていくことも考えたい。

 ダービーに話を戻せば、いやでもSAGAWAありし日の滋賀ダービーを思い出さないわけにはいかない。滋賀ダービーが生まれ、なくなった理由はいずれもSAGAWAの社内事情を多とするのだろうが、全国リーグでのダービーが、滋賀にとっていかに貴重な財産であったか、なくなってから一層痛感している。全国リーグでの滋賀ダービーは、もう帰ってこないだろう。来季のMIOは、滋賀代表として全国で戦うことの意義と成果を、一層地域に示す必要がある、というのは半分建前で、ファンとしてはなるべく順位を上げて選手や関係者の皆さんが喜ぶ姿を多く見たい。

MIO JFL10年 私的オールタイムベスト

 MIOはJFL昇格から丸々10年を過ごした。この間、勝ったり負けたり負けたり引き分けたり。ゴールに喜び、失点にうなだれ、それでも楽しく応援を続ける日々であった。
 10年ともなれば、試合に出られていない選手も含め、数多くの選手がMIOに在籍した。区切りがいいので自分の印象の範囲で「昇格10年・私的MIOオールタイムベスト」を選んでみたい。
 GKやCB以外は、ポジションに流動的な部分が多いし、布陣をどうするかにもよるが、サッカー的なバランスを考えるより、ここは自分の「好み」を優先したい。

    木下
安楽  田中大 村上
   中濱浦島
細貝 谷口宇野 山田
    田中

SUB 石沢、馬場、菅原、アラン、坂本、久保、壽、安里、桝田、小山、尾上、若林、安藤、永冨から相手やコンディションに応じてセレクト

 攻守バランスは考慮しなかったが、結構守れる構成ではないか。堅固で足元もある2CB、両翼の後方は細貝、山田選手がしっかりカバー&攻撃参加。中盤の底は浦島選手がしっかり見て、ロングボール対応もOK。戦術眼、運動量に優れた中濱選手が駆け回ってスペースを潰し、中盤の組み立てにも参加してパス回しもスムーズに。両翼には田中大選手から好パスが続々と配球され、木下選手がひたすらゴールに向かう、と。両翼の片方、中濱選手あたりがゴール前に入ってきて好機も逃さない、とJFL優勝も夢ではない!かも。
 
 GK 田中選手、安藤選手、永冨選手での比較になることに異論はないだろう。反射とシュートストップでは田中選手、フィードは安藤選手、コーチングは永冨選手にそれぞれ特長があるように思う。
 
 左SB 細貝、壽、安楽選手を候補に。壽、安楽選手はMFに上げられるし、細貝選手を選びたいので細貝選手とする。
 右SB ここは現状で山田選手が圧倒的に抜けている。今後は得点力で稲垣選手が入ってくることになろう。

 CB 谷口、石沢、馬場、畑、宇野選手で。
 個人的に谷口選手は外せない。宇野選手はMIOが苦しい時期を支えてくれていたことを含め、入れたい。

 DMF中濱、安里、浦島、桝田、小山選手 
 相当な激戦区。安里選手が入ってきてもいいが、本領は前線と考えた。浦島選手は確定。小山選手はまだまだ伸びることを考えて、ここでは外した。
 
 OMF田中大、安里、安楽、村上、半田、若林、尾上 
 超激戦区。やはりロマンの田中大選手は外せない。好みで両翼にはドリブラーを置きたい。左は安楽選手か尾上選手。右は村上選手か。半田選手や若林選手を生かしたくもあり、迷う。

 FW 木下、アラン、菅原、坂本、久保 
 こちらも特性に応じて甲乙付けがたい。木下選手のプレーは本当に好きだったので選んだ。2トップにする場合は、相方がアラン選手か坂本選手か。

 こうしてみると、やはり和田サッカーへの郷愁が強いのかも知れない。それでも現役選手も3人も入っているし、これからの10年でまた書き換わってくるだろう。「オールタイムベスト」はサポーター、ファンの数だけあるはず。どんな選手構成になるのだろうか。
プロフィール

蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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