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来季は10周年

 来季はJFL昇格10周年を迎える。10年、生まれた子が10歳になると考えれば、それなりに重みのある年月だ。なんだかんだで全国リーグで10年過ごせているというのは大したもの。毎年のようにJ入りしているチームが出ているからとはいえ、JFLの中でも在籍が長いチームになりつつある。
 全国リーグに所属し続けることの意義はいろいろあるけれども、自分としてはやはり高水準の相手と全国各地で戦える、またその相手が滋賀に来てくれることは重要だと考える。J1経験のある松本、J2に手が届きかけた岡山、昨年、今年とJ2で旋風を起こした金沢、山口はいずれもJFL時代に滋賀で試合をしているし、白星を挙げているチームもある。選手にしても、市川選手や服部選手などW杯の舞台を踏んでいる選手が滋賀のピッチで公式戦をプレーしているのだ。滋賀県内でハイレベルな試合が行われている、という事実だけでも、滋賀のサッカー界にとって重みのあることだと思う。
 また、よく「存在感のなさ」がテレビなどで面白半分に取り上げられがちな滋賀だが、対戦相手やそのサポーターさんがMIOを通じ「滋賀」の存在を感じてくれていることも確かである。アマリーグとはいえ、松本などはJFL時代から何千人もの集客力を誇っていたし、讃岐なども結構な人数のサポーターさんが来滋してくれた。10年続けていれば累計では結構な数字になっているはず。富山や秋田、栃木SC、ガイナーレなどがそうだったが、J入りを控えていたチームにはそれぞれの地元メディアも取材に訪れていた。それぞれの地元の新聞やテレビでも、間接的に「滋賀」が紹介されていたことになる。
 人によっては「なんだ」と思えるだろうが、同じようなことを行政なり観光関連団体がメディアなどを使ってプロモーションしようとしたら結構な金額がかかることなのだ。J入りしたチームとの対戦では時には1000人超が滋賀を訪れてくれたこともあった。これだけの人数に「来てもらう」ことがどれだけたやすいことでないか、は観光関連に携わった人ならばすぐにわかってもらえることだろう。

 滋賀で全国水準のサッカーをやっている、というほかにも副産物を生み出してきたMIOのJFLでの歩み、10年目の来季はその成果が目に見える形で現れてくることも期待したい。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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