名もなき毒

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 宮部みゆきの「誰か」につづく、杉村三郎さんシリーズの2弾。杉村は社内報編集部を解雇されたトラブルメーカーの女と、関東地域で続発した青酸カリ殺人事件の二つにかかわることに。それぞれの事件にまつわる人の過去や思いが工作しながら、この世の「毒」が浮かび上がり、杉村をも襲っていく。

 前作のあまりにもまったりとした展開に比べれば、かなりテンポがよく一気に読めた。あいかわらず、市井の善良な市民を描かせるとうまいなあ、というか引き込まれてしまう。外立くんの「バアちゃんはわるくない」には思わず目頭が熱くなった。半面、秋山さんみたいなクールなキャラはもうひとつかな。ご都合で登場したようにしか思えんし。でも妻子を愛しつつ、溝も覚えてしまっている杉村の今後が楽しみではある。
 人の持つ「毒」をたっぷりと浴びてしまった杉村。善良だけどなんだかいけすかない妻は、金もあることだし家を放棄して逃れようとし、杉村もそれに従うが、そのうち決定的な対決はさけられんような気がするな。

 
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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