年代記

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 ローマの史家(政治家)タキトゥスが描いた、ティベリウス~ネロにいたる4皇帝の治世と世情。帝政が進むにつれ大きくなる元首の威光、元老院のおもねり、繰り返される暗殺や粛清の嵐など、ローマン社会の様子が詳しく描かれている。

 塩野七生の「そんなこといったってタキトゥス」というシーンはそこまでなかったような。あえて言えばティベリウスの性格描写の根拠が薄いことかな。クラウディウスは「この私、クラウディウス」を読んだあとだと、いまいちな感じだった。ネロは前半善政、後半粛清の嵐で破滅だな。

 しかしなんといっても読みどころは相次ぐ告発と、元老院のお追従だ。まあ、まともなやつもなんだかんだと生き残っているからやや過剰な描写なのかもしれない。保身を第一に大勢になびいてしまうというのは今も昔も変わらない、か。元首の受けをよくしようと過激な発言をするほど受ける、というのも今の日本の国会議員と同じだな。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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