滋賀のスタジアム

本日の京都新聞にこのような記事が掲載されていた。http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160408000018

 彦根で国体スタジアム、そこでJ仕様に、という話は前々からあった。今回のニュースは「Jリーグがこの競技場ではだめですよ」という考えを滋賀県に伝えていた、という点。記事を読む限りでは、スタジアムの仕様云々ではなく、あくまで「現在J入りを目指して活動しているMIOやレイジェンドが活動する湖南と離れている」ことが「地域性やスタジアムを核にした賑わい創出を目指すJの方針と合わない」ということのよう。
 
 Jの回答にある地域性を考えたいのだが、その前に押さえておきたい点がある。記事ではJの担当者が現地視察をした、とあるが「県に考えを伝えた」ということは、県がJ側に「ここをホームにいけるかな?」と問い合わせたということなのだろうと考えられる。ということは、県は国体後にJリーグチームが県内にある、と想定していると受け取れる。国体後のスタの有効活用にはうってつけなのだろうが、どういう形を想定しているのだろうか、という疑問が消えない。
 
 という観点も絡んでの滋賀の地域性だが、彦根、草津にそれぞれ在住経験のある身からすると、彦根圏域を拠点にJを目指すチームが生まれて、そこがJ入りするということでもない限り、J側の回答はもっともに思える。かりにJに上がったMIOなりレイジェンドが使う、としても滋賀の経済、文化圏を考えるとやはり彦根と湖南はかなり相違がある。やはりサッカー熱は圧倒的に湖南だし、スタジアムの位置はぎりぎり近江八幡までではなかろうか。彦根の人からすれば、よその県にも近い感覚のチームが試合をする、という感じだろうし、湖南の人からすれば、ホームなのになぜわざわざ遠方で試合をしないといけないの?という感覚になるだろう。
 「じゃあMIOなりレイジェンドなりが彦根に移ればいいじゃないか」という考えは当然でてくるだろうが、それで彦根圏域の人が喜ぶのか、湖南圏域の人がどう思うのか、となると移ってもあまりよいことはないように思える。個人的な事情、感情でいうと仮にMIOがJ入りできたとしても、彦根だとさすがに毎度は見に行けない。また、近年、素晴らしい芝の布引をはじめとして、いろいろ支援してくれている東近江市や草津市などにも申し訳ない気持ちになる。チームが生き残りのための選択として「彦根本拠」を選択せざるをえない、ということになれば仕方ないが、県に「国体後の都合もあるし、こっちに移んなさいよ」といわんばかりの環境設定をされると、気分は穏やかではない。
 
 実現性はさておいて、自分の理想を言えばMIOが単独昇格し、布引改修、皇子山改修、あるいは競輪場跡地をはじめとした専用スタジアム、といければいいのだが、そこまでの機運があるかといわれればなかなか厳しい面がある。昨年のユナイテッド報道も含め、錯綜していて百年構想クラブすらない県内のサッカー事情からすると、お役人的発想とはいえ国体スタ活用、という流れは自然なことともいえる。しかしそれでは、前述した地域性の理由から、結局滋賀のサッカーのためにもならない。MIOが地域に「なくてはならない」存在になれるよう頑張っていくとともに、県サッカー協会も「現在位置」での実現性を考えた活動なり、盛り上げが必要だろう。
 ちなみに前日の京都新聞にはMIOが知的障がい者チーム支援との記事が掲載されていた。地味かもしれないが、JFLのチームだから、MIOだからやれること。県内スポーツ、地域に貢献していると胸を張って言いと思うし、行政などにもしっかり評価していただきたい点だ。

 ちなみに元彦根市民の立場からいうと、あの場所はあの場所で中心部そばだし、彦根城横だし、うまくやれば「国宝彦根城が見える」名物スタジアムになれる(サッカーでなくても)ので、そのあたり売りにできるはず。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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