「ぼくのメジャースプーン」

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 辻村作品は5作目。特殊能力を持つ主人公の男子小学生が、猟奇的なウサギ殺し事件をきっかけに心を閉ざしてしまった女の子のために犯人の男子大学生に復讐しようとする。特殊能力の使い方と、「罰とは」「復讐とは」「反省とは」を命題に盛り込んだ、辻村版モラル本ともいえる。途中の展開が割りと平板だったが、復讐段階でのどんでん返しというか伏線の回収は「スロウハイツの神様」みたいでよかった。
 まあ、「凍りのくじら」もそうだが、小学生の切なる思いは反則だな。「冷たい校舎」や「子供たちは」ではそんなことなかったが、この作品では思わず涙腺が緩んでしまう。しかし、悪役が私立医大の金持ちぼんぼんってのは類型的すぎやしないかな。ある一定のイメージを喚起することは確かだが。
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ぼくのメジャースプーン 辻村深月

忌まわしいあの事件。ふみちゃんは、今も登校拒否を続けている。 「ぼく」は、「先生」のもとへと通い。最後に選んだ答え、正義の行方とは。...

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滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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