「オリンピックの身代金」

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 東京五輪開幕が迫り、急激な変貌を遂げていく東京で暮らす秋田出身の東大生・島崎に、出稼ぎ労働中の兄の訃報が届く。東京五輪の工事で死んだ兄の姿を追い、自身も労働現場に飛び込んだ島崎に、繁栄で浮かれる東京といまだ貧困にあえぐ地方、豊かになる都市住民と過酷な労働から抜け出せない人夫たちの現実がつきつけられる。強烈な格差を見た島崎は、オリンピック妨害による日本国家への復讐を企てる。

 東京五輪はもちろんまったく知らない世代なので、当時の高揚感が伝わってきて単純に面白かった。その一方で取り残された地方の描写に、悲しさがつのった。島崎の兄嫁の老け描写などは読むのが辛かったな。オリンピック妨害に走る島崎が、虚無感を抱えるのはいいとしても、覚せい剤に頼るのは意味がよく分からなかったな。警察組織側の必死さもかなり面白かった。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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