「終着駅」

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 父親と恋人を死なせた負い目からやくざ稼業に入った岡部は、30年後のある日、恋人によく似た女性を見かける。彼女と言葉を交わしていくうちに、愛情を抱き始め、足を洗おうと決心するが、組織は代替わりに直面し、内部抗争が起きようとしていた。

 白川氏お得意の中年と若い女性のお話で、いまどき使わないようなセリフ満載でおじさんの妄想全開の通俗小説ともいえるのだが、そこは白川氏。そういう男のどうしようもない悲しさ(好意を示すのにとりあえず現金)や虚無感を描いていて、その一方で男の熱い魂も伝わってくる。通俗だろうが手あかがついたセリフだろうが、これが白川美学、という価値観を明確に打ち出しているのがよい。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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