「ワシントン・スクエア」

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 18世紀の米国・ニューヨークの閑静な「ワシントン・スクエア」に暮らす裕福な医師スローパーと、大人しく平凡な娘キャサリン。ある日、キャサリンンに求婚するハンサムな青年・モリスが現れたが、スローパーは冷静な分析と父親としての立場から2人の結婚に反対する。発展を遂げる19世紀のニューヨークを舞台に、父と娘、求婚者の心理を巧みな会話を通じて描いた一作。

 オースティンのような感じで非常に読みやすい家庭小説といえよう。ことに、抑制の中に皮肉を利かせ、語り手の心理や人間性を浮き彫りにしていく会話は相当に巧みで、原文だとかなり凝った英文なのだろうと思わせる。モリスは根性あるやつなのかなと思わせといてスローパーの読み通りだったのはいささか拍子抜けではあったが、キャサリンがしっかりした女性に成長していくところはよかった。ペニマン夫人はまあご愛嬌だな。どこにでもこういう人いる、って感じで面白かった。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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