血涙

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 「血涙」 北方謙三

 北方版楊家将の続編。遼との戦で大黒柱楊業を失った楊家再興を目指す六郎七郎と、戦で記憶を失い、遼の将軍となった四郎(石幻果)の男たちの戦い。

 四郎、楊家将では陰があるというか、謀略家の才能がありそうな男だったが、あっさり天才武将系になってしまった。水滸伝でもそうなんだが、戦を肌で感じる武将のパターン(高確率で騎馬隊を指揮)が多すぎるよな。記憶を失ったとしても、暗い影を引きずる部分は残してほしかった。六郎七郎とも、戦のセンスやタイプが区別つきにくい。

 水滸伝の楊志が使う吸毛剣(吸葉剣というのもあるが)が登場し、水滸伝とのリンクを感じさせる。楊志と金庸の「射雕英雄伝」に出てくる楊鉄心は楊業の末裔となっている。いずれも愛国心に燃える英雄だが、楊鉄心の子、楊康は汚名を着て死んでしまう。しかし「神雕侠侶」では、楊康の子の楊過が汚名大返上の英雄となるので「やっぱり楊家将は英雄」ということでいいのだな。
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滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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