蟻の兵隊

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「蟻の兵隊」(池谷薫・新潮文庫)
 終戦後、3年半にわたって中国山西省に残留し(させられ)、人民解放軍と戦った日本兵。生き残った兵士たちも帰国後、国に軍籍を認められなかったり、周囲の冷たい目にさらされ、国を相手取った裁判を起こすも破れてしまうまでを追ったドキュメント。

 本書に書かれている状況からいくと、志願者はいるにせよ、強制または半強制の残留は明白なように思うが。こういった話は、ついつい「終戦直後の混乱」で片づけてしまいがちだが、組織として機能していたわけだから当然文書記録は残っている。それらを丹念に、執念を燃やして拾い集めていく元兵士たちにはただただ敬服するのみだ。軍司令官や参謀の無責任ぶりにはあきれるしかないし、大義なき戦いで死んでいった兵士たちがうかばれないな。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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