エマ

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 「エマ」(岩波文庫・オースティン)


 ハイバリーの大地主の娘エマと周囲の人々の交友関係をエマの心情から描き出した家庭小説。「自負と偏見」も良かったが、これもいい。エマはけっこうやなやつだし、階級社会に基づく交友関係の限定や人間性の判断という背景にはなじみにくいが、それはそれとして交友から生じる摩擦や嫉妬、憶測というものがうまく書かれていて読んでいて飽きない。平易な描写とベタな設定なので文学的な評価は必ずしも高くないのかもしれないが、少女マンガのよいところの原型のようでもあり、結構好きだ。「自負と偏見」もそうだったが、当時のイギリス女性がきゃーきゃーいいながらこの作品を読んでいる様子がなんとなく想像されてほほえましい。
 あと、ミスター・ウッドハウスのひきこもりっぷりは、いい加減にせいよ、と笑ってしまう。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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