「邪魔」

 「邪魔」(奥田英朗・講談社文庫)

 平穏な家庭を持っているはずの主婦と、妻を失った所轄の刑事が些細な(そうでもない犯罪もあるが)出来事の積み重ねで日常を大きく踏み外していく、「最悪」に続く群像劇。特に、家庭を守ろうとする主婦の心情を花壇などに反映させていたのは、非常にリアリティがあってよかった。もっとも、追い詰められていくにつれて桐野夏生の小説の主人公みたいになっていったけど。しかし裏金の書類はもっとうまい処理の仕方もあっただろうに、とも思うが。
 「最悪」と同様、いったん物語が転がり始めると加速度が増していき、とんでもないスピードになるようで、一気に読んでしまった。

 「最悪」もそうだったけど、若いチンピラの背伸びしようとするところなんかがうまいよなあ。「無理」も早く文庫化して欲しいものだ。

 
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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