育成

 高校サッカーが終わりW杯も近いこの時期、いろいろなところで若年代の選手育成について議論が交わされることが多い。いわく「目先の勝負にこだわらない育成を」「ユースは似たような選手ばかりで淡泊」「長所をのばせ」「マルチな能力を」・・・。この手の話題は議論百出だが、決定的な結論は出にくく「どれも大事」というあたりに落ち着く。
 
 自分もそういう話題を取り上げた雑誌を「ふんふん」と読む口だが、当然「これだ」という結論などはない。ただ門外漢としていつも思うのは、どういう育成やトレーニングをするにしろ、若い子どもが「1年中サッカー漬けだけ」でいいのかなあ、ということだ。もちろんサッカー好きで四六時中ボールに触っていたい、という子どもが多いだろうし一概に言えないが、ほかのスポーツをしたり、勉強や芸術に触れることが回り回ってサッカーに生きるのではないか。
 スポーツで個人的にすすめしたいのは、サッカー以上の接触プレーで圧倒的なフィジカルとタフネスを誇るラグビー。高校の授業で体験した程度だが、きついのなんの。でもタックルを受けても踏ん張る癖はつくし、サッカー程度の接触プレーは気にならなくなる。また「前にボールを投げてはいけない」ルールがオフサイドルールとなんとなく似ている面もあり、サインプレーを使ったライン突破や守備の方法は、サッカーの戦術を考える上で参考にもなる。
体の使い方やバランスに関しては、柔道や相撲も面白い。踏ん張ったり、相手の力を受け流したりしてバランスを保つ動きが自然に学べる。空中戦に欠かせない3D感覚を養うには、バレーやバスケも参考になるだろう。せめて高校年代までは、少しの時間でいいから、ほかのスポーツもやってみたら、と思う。

また、サッカーをやるにしても「強豪チームとの練習試合行脚」だけでなく、「異サッカー」と遭遇もして欲しい。中高生くらいのチームであれば地元のアマチュア社会人チームとやるのはどうだろう。30―40代のチームは体力がなくても局面のフィジカルは圧倒的だし、アマチュアならではのくせのあるプレーもみられる。また、テクニック自慢のフットサルの大学生サークルなどとフットサル対戦しても面白いだろう。同年代の強豪チームとの対戦が無駄とは言わないが、どうしても同じようなサッカーを展開しがちで、対応力などが養われないのではないかと心配する。特に滋賀の場合はブラジル人チームがたくさんあるのだから、うまいこと対戦出来ないものかな。

 人間的な幅というか、表現力を高める上では読書や音楽なども役立つ。人生すべて順調にいくわけではないし、サッカーでの挫折もあるだろう。そんなときに、危機を乗り越えるためには人間としての深みや幅が欠かせない。鍛えるべきはサッカーだけではない。
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蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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