戦い終えて

 パラグアイ戦は残念ではあったが、十分に満足できたし選手は本当によくやっていた。ベスト16は誇っていい結果だと思う。

 ただひとつ残念だったのが岡田監督の試合後のコメントだった。ベスト16が日本サッカーにどのような影響を与えるか、という趣旨の質問だったと思うが「日本サッカー界のことまで考えられない」という旨の発言は少々落胆した。試合直後という状況を考えるとやむをえなかったのかもしれないが、長谷部選手が「Jリーグを見に行って」、本田選手が「批判にも感謝」という旨のコメントを残していることを考えれば、ちょっと狭量だよなあ、と思う。日本サッカーは代表やスター選手だけでなく、地域リーグまで含めどんな環境でも全力を尽くす選手やサポーター、少年サッカーのボランティア指導者などいろんな人の努力で成り立っている。高給取りの代表監督なんだから、その人たちに向けたメッセージも含め、少しは日本サッカーを活気づける発言をお願いしたい。

 もうひとつ、岡田監督の残した今回の成績は素晴らしいが、一部報道で見られる「批判にもブレずに道を貫いた」は、明らかに違う。岡田監督自身もGLのちの会見で「褒められても批判されても変わらない」との発言をしていたが、監督の認識はどうあれ、やっているサッカーが直前で大きく進路変更したことは誰の目にも明らかだ。中村俊選手を中心とした片方のサイドに人数をかけて細かくパス回しをするサッカーはきれいになくなったのだし、そのままでいっていればかなりあぶなかったろう。進路変更して、守備を突き詰めていった結果、デンマークやパラグアイ戦で前に出てくる相手にパスを回せたのは、戦略上の皮肉のようなもので理想を実現するため理想の形を追求したらうまくいかず、現実を見つめなおして今できることをやったらかえって理想に近づく、という人生訓にでもなりそうな図式を見事に証明した。
 直前の批判はある程度正しかったし、本田選手の言うとおり「批判にも感謝」のスタンスでいいんじゃないかな。ブレる、ぶれないが大事なのでなく勝つことが至上命題なのだから、少し遅い感はあったにせよ、ぶれた、言い換えれば柔軟性をもったことが高い評価に値するのだと思う。

 これから4年、代表選手の顔触れも大きくかわっていくのだろう。4年後、8年後にMIOの選手が代表入りしてくれないだろうか。全くだめってこともないだろう。
スポンサーサイト
プロフィール

蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード