開幕前日

 いよいよ開幕。天気がやや心配ではあるが、開幕をホームで迎えられるのはやはり気持ちが良く、昨シーズン好成績をあげたチームに感謝したい。対戦相手の秋田は半田選手や山田選手が移籍し、MIOにも久保田選手や木下選手といったかつて所属していた選手がおり、なかなか興味深い。スタートダッシュを決めたいところだが、秋田はかなり強力な選手補強をしている。MIOは昨年のメンバーが少なく、経験面がかなり気がかりではあるが、DFラインは昨年のメンバーが多いし、木下選手らもいる。監督さんも経験を積んできているので、なんとか勝利して欲しい。

 今年のJFLはJ3設置とともに、「J指揮経験者」の監督さんが増えており、そういった観点からも新聞などで見かける回数は多くなった。元名選手、名指揮官をJFLの舞台で見られるというのはありがたい。監督さんたちのコメントからもJとは違った環境を警戒する声も聞かれるので、つけ込むすきは十二分にあるだろう。J経験者の監督さんたちをMIOが慌てさせるシーズンになってほしいものだ。
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VS栃木

 2-4で完敗


   菅原
アラン阪本東矢
  桝田伊藤
 寿畑 宇野山田
   永富

 雨が降りしきるあいにくの天候だったが、ピッチに大きな影響はなくゲームが始まった。開始早々にカウンターからアラン選手が右サイドを破って決定機を生み出すも枠をとらえきれず。ホーム最終戦ということもあってか、前線からのチェイスをいつも以上にチーム全体で行ったが、栃木にうまくいなされ、むしろ押されぎみになった。すると18分にFKから上げられたボールに合わされて失点してしまう。MIOは相手のパスミスやパスカットから速攻を繰り出そうとするが、精度を欠き、時間を上手く使う栃木ペースのままですすんだ。このまま前半を終えるかと思われたが、相手ゴールそばのスローインで山田選手がロングスローを入れ、つないだところに伊藤選手がうまく足で合わせて追いついた。

 後半開始から栃木は前線に大型FWを投入。同点に追いついたMIOが攻勢に出始め、5分には東矢選手が左サイドを破って好機を生み出す。しかし栃木はひいてカウンター、という狙いだったのか、10分には左サイドから上げられたクロスに合わされて1-2とされた。このあと伊藤選手に代えて半田選手を投入、阪本選手が何度かシュートを放つなど、流れを取り戻そうとすると、22分にまたも左サイドを破った東矢選手が折り返したボールを菅原選手がつなぎ、走りこんだ阪本選手が決めて2-2に戻した。
 アラン選手が右サイドで3人くらい置き去りにするなど決定機もつくり、完全に流れをつかんだかにみえたが、ゴールはならない。そうこうするうちに、40分にまたもや栃木右サイドからクロスで2-3、終了間際に中村選手と大江選手を投入しようかというところで、同じような形で失点し、2-4でホーム最終戦を終えた。

 2-2になったときは3点目は時間の問題かと思っていたが、サッカーは分からない。栃木の残留にかける執念というのもあるだろうが、個人的には2-2の時点で選手交代のカードを切ってもよかったかな、と思った。まあ結果論だが。後半の失点はすべて同じ形だったのは残念だ。相手の狙いは分かりやすかっただけに、うまくはまりすぎてしまった。ここ数試合思うのだが、今のチームのやり方で最後の崩しができる選手が、結局最後まではまらなかったのかな、とう印象がある。東矢選手、半田選手、アラン選手、阪本選手がその役割を担うのだろうが、どの選手も、少しずつ特徴が異なるので今のチームの今のやり方ではぴったり行かなかったのだろう。
 ホーム最終戦ということで、チェイスがやや空回りした感があったが、まあ仕方ないだろう。結局今季は、観戦した中でホームの勝利は2試合しか見られず、チームの悪くない成績にもかかわらずもうひとつ強さを感じられなかったな。ラストゲームは勝利で飾ってすっきりシーズンを終えてほしい。

細貝選手

 チーム公式に引退のニュースがあった。また一人、古株の選手がいなくなってさびしいものだ。細貝選手といえば、左SBのスペシャリスト。テクニックやスピードというより、上るタイミングや位置取りに絶妙なものがあり、フィードの精度も高かった。思い出に残っているのは、2009年シーズンのホーム鳥取戦だ。酷暑のゲームを終えてバックスタンドのサポーターへあいさつに行き、倒れこむような形で、ほかの選手に背負われて戻っていった。多分熱中症のような感じだったが、そこまで全力を出し切り、しかも試合後はちゃんと挨拶にいく姿は本当に胸をうたれた。目立つ選手ではなかったけど、細貝選手のようなプレーヤーがいるからMIOを応援しようという気にさせてくれた。引退後は千葉で暮らすということだが、今後の人生も充実したものになるよう、陰ながら祈りたい。

退団と振り返り

 例年のことを考えると、これで終わりではないだろう。チームが契約をしないのか、選手側の事情があるのか分からないので何とも言えないな。園田選手はかなり貢献度が高かったように思うし来季も見たかった。西村選手は出た試合では能力の高さはうかがえただけに、もったいない気もする。三輪選手は一度もプレーを観られなかったな。

今シーズンは結構観戦できなかったゲームが多かったので、印象がやや薄れているが、プレーを覚えている選手ごとの感想を。
GK
永富選手 失点が多かったシーズンだったが、好セーブも多くフィードもよかった。特にここ一番?での強肩スローイングは結構見応えがあった。声がよく出ていたのも分かったので、来季も最後尾からチームを叱咤してほしい。

DF
細貝選手 左サイドだけでなく、中もやっていた。出番は少なかったがやはり左SBに入ったときの動きはスムーズだった。

山田選手 右SBで安定したプレーで、昨季よりも攻撃的なプレーが目立った、今季チーム初ゴールは山田選手ではなかったかな。リーグ全体を見てもいい方の右SBに入るんではないか。

園田選手 SB、WG、FWといろいろなポジションをこなした。上背はないが、バネの効いた走りでチェイス、ドリブルと好機を生み出し、クロス、シュートも精度、威力ともに相当なものだった。闘志あふれるプレーが空回りしかけることもあったが、惨敗が多かった今季は見ている側には救いとなる選手の一人だった。またプレーしている姿を見たい。

宇野選手 シーズン序盤は出場機会が多かったが、終盤は控えに。体の強さと技術はあったが、少々スピードに欠けたか。DFとしては脂が乗ってきそうな年なので、来季に期待したい。

畑選手  終盤にレギュラーとして定着。好不調の波が激しかった印象だ。相手の裏抜けへの対応は相変わらずいいなと思った。

桝田選手 CB、DHとしてレギュラーをつかんだ。CBも悪くはなかったが、SBの機動力とCBでの玉際の強さを生かしたホームHONDA戦でのDHとしてのプレーは素晴らしかった。ゴールも挙げたし、来季のさらなる飛躍が楽しみだ。

中村選手 FWとしては得点がなかったが、CB転向後に2点(だったかな?)は見事。FWの時も、自分に求められることを考え、かつ持ち味をだそうとプレーしていたのは見ていてよく伝わってきた。非常に賢明な選手なのではないかと想像する。CBでは競り合いに強いしフィードの質もいい、とかなり成長が見込めそうだ。来季はCBレギュラーでシーズン5得点以上も夢ではないように思う。

鎗田選手 CBの控えとして試合終盤に投入されることが多かったように思う。名前からか高さのある選手と思い込んでいたが、初めて見たときは意外に小さくて細身だった。それでもバネとスピードは感じられたし、天皇杯県予選だったか、勢いのある攻め上がりは好感が持てた。


MF 
秦選手  サッカーをよく知っているというのはプレーでよく分かった。ただ周囲のリズムが最後までかみ合いきれなかった印象がある。昨季の安里選手の位置を担った格好だが、安里選手よりはフィジカル面が厳しい分、秦選手が持ったときに、周りがどれだけうまく受けたり、もらいに行ってもう一度預けたり、という動きを意識しないといけないのかな。来季こそ本領を見せてくれるだろう。

半田選手  新加入だったがチーム得点王の働きだった。当初はこちらの目が節穴だったこともあり、どこがいい選手なのかよく分かっていなかったが、PA前でボールに絡み、その後PA内に侵入してゴールに絡む動きが卓越していた。忍者みたいな選手だな。サイドで使われることもあったが、基本的にトップ下のような位置が一番生きると感じた。

松本選手  新加入で中盤の控えというシーズンだったが、基本技術は非常に高いし、おとなしそうなみかけ(失礼)の割には体も強いし、レギュラーでもおかしくない資質の持ち主だと思う。来季はゴール前に強引に行くプレーも見てみたいと思わせる。

伊藤選手  右SHとしてもっとも出番が多かったシーズンだった。秦選手らとぽんぽんパスをつないで中に入っていくプレーは見ていて楽しかった。ボール扱いで観客を魅了できる数少ない選手なので来季もレギュラーを期待したい。

寿選手   左サイドだけでなく、ボランチでも出場。ドリブル突破だけでなく、経験に裏打ちされた好配球が印象深かった。

尾上選手  昨季が大車輪の活躍だったため、研究されたのか疲れがあったのか、動きにやや精彩を欠いたように見えた。それでも一生懸命なプレーは伝わってきたが。後半はけがで離脱したがよい休みととらえて来季の復活を待ちたい。

加藤選手  けがもあってか出場回数は多くなかったが、意図が伝わってくるプレーはさすがにアルゼンチンで経験を積んでいるな、と思わされた。

FW

木下選手  全体に出番が少なく出た試合も波があったように思ったが、終わってみれば6得点と悪いなりにそこそこの得点数だ。動きの質は悪くないと感じるだけに、調子を取り戻してほしい。

アラン選手 サブ的な使われ方で、狙い通りの働きをした試合もあったが、やはり先発でゴールを積み重ねる姿を見たい。

阪本選手  出口選手とコンビを組む形でほぼレギュラーだったが、昨年の良さが出なかったように思う。サイドに出て行く動きがあった方がよかったと感じた。

出口選手  阪本選手とコンビでレギュラー級だったが、苦戦した印象だ。前半はパスサッカー指向だったので頂点でのつなぎを求められた格好だったがうまくいかなかった。チームを離れるようだが、新天地で頑張ってほしい。

菅原選手  序盤は右サイドに張り出している格好だったがあまり結果がでず、後半になってトップの位置に入ってゴールを量産した。もともとこの位置の選手なのだろう。来年がより楽しみだ。

VS琉球など

 4-1で大勝。

昇格以来最も悪いシーズンのイメージが強いが、勝数を見るとそうでもない。昇格初年度と同じ勝ち星で勝ち数は上かな。大敗が多く失点がリーグ最多だったのと上位食いがあまりなく、降格圏域に入っていたのでそういうイメージになったということか。まあ本来の力からすればよくなかったことには代わりないが。
 シーズンが終われば、監督人事が焦点になるだろう。東監督も、昇格初年度の緊急昇格時よりは幅のある采配をしたという印象があるが、できればもう少し年上の実績ある人が采配をふるう方が、東監督自身も将来に向けた勉強になると思う。まあ実際は、どういうサッカーを指向するかという点から考えないといけない。和田監督時代の手数をかけて主導権を握ろうとする攻撃サッカーなのか、初年度や今季後半のようなシンプルなカウンターサッカーなのか。MIOのチーム総合力としては後者のスタイルがとっつきやすいだろうが、和田監督が示した可能性は捨てがたい。チーム首脳陣の判断待ちだな。

 シーズンが終われば、選手の移動の時期だ。毎年大量退団しているので、慣れてきたというか覚悟はしているが在籍年数が長い選手がいなくなると寂しいものだ。よそに移籍した選手で言えば、木島選手は山雅昇格の立役者といえる活躍だし、谷口選手はレギュラーの故障があったのかもしれないが初年度で2位となった長野のCBとして後半はずっとでているし、浦島選手も結構出場機会があった。寂しくはあるが、元気に活躍してくれるのが何よりだ。木島選手は上に上がってもそのまま残れるといいな。MIO経験者初のフィールドプレーヤーでのJ出場を果たして活躍してほしい。

 来季は町田ゼルビアと松本山雅が昇格か。町田の攻撃サッカーと、もたついた感はあったが松本の「何か」を引き起こす力がどう通用するのか見物だ。個人的にはMIOが痛い目にあわされたものの、町田の勝又選手の活躍を期待する。JFLにも素晴らしいFWがいるということを証明してほしい。2チームの昇格でサッカーの世界の広がりをつくづく感じる。ついこの間までMIOと対戦していた北九州は昨年のJ2で柏と対戦。その柏はネイマールなどブラジル代表擁するサントスと対戦、場合によればバルセロナと対戦する。JFLにいながらも、この「世界とどこかでつながっている」という感覚がうれしいものだ。
プロフィール

蹴球四十雀

Author:蹴球四十雀
滋賀のサッカーJFLチーム「MIOびわこ滋賀」を心の底から応援しつつ、たまにフットサルで息を切らす。一方、書斎での濫読(純文ラノベ歴史ノンフィクション)や琵琶湖周辺の野山歩きもこたえられません!

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